広島県安芸太田町大字猪山

2019年05月25日


中国エリアの滝に戻る

Road Map :中国道を加計スマートICで下りて、R191、R186を北上する。
Route Map:過去には遊歩道が整備されていた様であるが、崩落しているので長靴が必要。
地域別・日本の滝』  かつては遊歩道で簡単に滝見出来た様であるが、現在は遊歩道は崩壊し、滝マニアのみのコースとなっている。
  盆徳滝は深山峡からほど近く、R186を北進して行くと、滝見橋を越えた左側に案内板が出て来て車2台分の小さな駐車場がある。
  駐車場から遊歩道の階段道が整備されており、一旦は少し上るが、その先は大きく下り谷へ下り立つ。 簡易舗装された遊歩道が伸びているが、途中2個所が完全に崩落して無くなっている。 昔は滝下まで遊歩道が伸びており、楽に滝まで辿り着けた様であるが、途中にあった
と思われる橋が完全に無くなり、現在は2回の渡渉が必要であり、最低、長靴が必要である。 なので増水時に滝まで到達するのは困難かも知れない。
  滝の位置は県道306号線からほど近いが、県道からは滝へ行けないので要注意。

盆徳滝
  遊歩道が完成した当初はハイヒールでも滝見が出来たのであろうが、遊歩道の崩壊がいつしたのか判らないが、現在はそれなりの準備をした滝マニアしか見られない滝となってしまっていた。 2個所の渡渉は大雨後では困難になるのだろう。
  滝に近い県道側からも滝を見られるらしいが、滝には行けず滝口しか見えないらしい。スパイク長靴
  スパイク長靴も長く使っているとピンの摩耗、ピンの曲がりでグリップ力が大きく落ちてしまう。 登山道具でスパイク長靴が一番安いと思っているので安全確保の意味で新調する必要がありそうだ。
盆徳滝 (落差35m)
ぼんとくたき
滝見散策時間:往復1時間02分(滝までなら片道20分で着く)
今回は案内板下の駐車場は満車だったので、滝見橋手前に車を停めた。
駐車場から階段を少し上ると長い下りに転じる。
R186を北進して行くと、大きな案内板で遊歩道入口は簡単に判った。
ところが2台分しかない駐車場に2台の車が停められており、これから滝見なのか、
滝見が終わったのか判らないが、2人が談笑していた。 Uターンして滝見橋の反対側に車を停めて、10時08分に歩き始める。
長い階段を下り切ると、何やらの施設のフェンスがあり、
その手前に遊歩道が伸びていた。
自然木で作られた階段に違和感を感じ、よく見るとスパイクが打ち込まれていた。スパイク長靴でスパイク階段を歩く。 初めての経験だ。
へつって通り過ぎてから振り返り見ると、遊歩道が流水で
無くなっているのがよく判った。
コンクリートで簡易舗装された遊歩道を少し進むと遊歩道が無くなってしまった。沢は深く長靴の水位を越えてしまうので沢の中は歩けない。
かなり狭いが岩伝いで通ることが出来そうだった。
この遊歩道が整備された時代には簡単に ”盆徳滝”に行くことが出来たのだろう。
流水で削られ、下の土が無くなっている遊歩道が再び出てくる。
小さな滝が見えて来ると再び遊歩道が無くなってしまった。
これが ”盆徳滝”と勘違いして、ここで引返すハイカーも多いらしい。
渡渉覚悟で周囲を見回すと対岸(左岸)に遊歩道の片鱗が見えた。
遊歩道の崩壊前は、ここに何らかの橋が架かっていたのだろう。
左岸の遊歩道を進む。
渡渉途中から小さな無名滝を見る。 沢水が綺麗だ。
全体に水深があり、ここの渡渉は長靴が必須である。
20分で落差35mの2段瀑である ”盆徳滝”に着く。
2段瀑と言うより2つの別の滝だと思うが、下段の滝には名前が付いていない
ので2段瀑としておく。 上段の滝だけなら落差は12mになるらしい。
みたび遊歩道が無くなり、崖で左岸は進めなくなる。
2度目の渡渉で右岸に渡るが、クロコケでスパイク長靴でも
滑り、ヒヤヒヤもんであった。
下段の滝壺までは行けたが、ここから見えない上段の滝壺へ行ってみたい。
上部には県道に架かる橋の一部が見えていた。
ここからは上段の滝壺が少し見えていたが、この大岩を越えて滝壺をバッチリ見てみたい。
大岩を越えられそうな所を探す。 遠目で大岩群を見る限りでは何とか越えられそうに見えた。
違う場所を探すが、ここも何とか上れても下りが困難そうだ。
ロープの1本でもあれば簡単に上れるのであるが・・・
近付くと、本当に大岩だった。 上れそうな所を見付けるが、
戻り時(下り)を考えると、足元が見えないので困難のことが予想出来た。
大岩越えを諦めるが、上段の滝壺へ行きたいので違う手を考える。 写真は下段の滝壺。
この下側には崖崩れが始まっていた。 ここは止めておくのが最大の危険回避である。
大岩群の更に上を高巻きすることを試みたが、下から見た以上に斜度がきつく、
地面がゆるく、ササが手助けにならないことが判ったので、この高巻きトラバースも危険と判断して諦める。
2つ目の渡渉では更に慎重に渡る。
後ろ髪を引かれながら諦めて復路に付く。 細心の注意を払いながら渡渉するが、クロコケで左足を滑らせドボンしてしまった。 深みだったので左足はお尻までずぶ濡れになってしまう。 ケガをしなかったのが幸いではある。
遊歩道歩きではホッとする。
へつりの崖っぷちまで戻ってくる。
滝まではとても300mとは思えない程の距離を感じた。
滝見橋を渡り、駐車スペースに戻る。
往復1時間を要したが、その内の殆どが大岩越えのトライ時間だった。
最後の大仕事、スパイク階段を上りで国道に戻る。
05/25 05/25 05/25 05/25 05/25
深山峡 盆徳滝 鎧 滝 駒ヶ滝 おおあさ鳴滝
'19年の広島遠征(5回目)